まいにちいろいろ

秘境で暮らす私の、てづくりとまいにちいろいろ。

人のあたたかさ

ちいおりでボランティアをしていたころお世話になっていた
ご夫婦に久しぶりに会いに行きました。

ちいおりを離れても定期的に会いに行っています。
このご夫婦に会えなかったら、いくら自然が素晴らしくても
祖谷に住みたいとまで思わなかったかも・・。
というくらい、私の大好きな人たちです。
ちいおりで働いているとき、私はこのご夫婦が持っている空き家を
借りていました。
働きだしてちょっと経ったころ、夕方歩いていると、だんなさんの方が
「今日はもう仕事終わりかえ?うちにあがって遊んで行き。」と
声をかけてくれました。

「あそんでいき」と言ってくれたのが何だか新鮮で、子どもに
戻ったような気分になって、遠慮なくお邪魔しました。

急に行ったのに、話しているうちにご飯の用意までしてもらって
結局夕飯をごちそうになり、あたたかいおもてなしを受けたのです。

私にとっては、いくらご近所さんでも約束もせず急に行って、ご飯を
ごちそうになるなんて、今までなかったので、最初はちょっと恐縮したのですが
優しいご夫婦はもっと食べろ、飲め、と勧めてくれ、気にしてくれて
私はとってもうれしかったし、おばあちゃんのうちにいるような
心地よさでした。

ご夫婦はとっても働き者で、広い畑で作物を育て、だんなさんは器用で
大工さん並みに何でも自分で作り、奥さんは夜遅くまで作物を干したり
こんにゃくやお団子をつくったり、とにかく1日中働いています。

何でもよく知っているのに控えめで、いつもにこにこ。

たった2カ月、近くに住んでいた私のことをまるで娘のように気にかけ、
優しくしてくれる、とてもあたたかい人たちです。

私が妊娠中も、心配してよく電話をくれました。
一度も会ったことがなくても、いつも私の神奈川の父や妹のことまで
気にしてくれます。

子どもたちを連れていくと、顔をくしゃくしゃにして
「大き~なったな」と喜んでくれます。

遊びに行った帰りには作り置きのつくだ煮やお団子、時にはおにぎりを握ってくれて
私に持たせ、「またいつでも来てよ」と言ってくれます。

奥さんはしっかり者で記憶力がよく、一度した話は覚えているし、自分も同じ話を
二度するような人ではないのですが、いつも私に
「子育てしているときはそれだけでものすごく大変なことだから、休めるときに
休んで絶対無理したらいかんよ、外に働きにいってたらなおさらのこと、
無理をしたらいかん」みたいなことを何回も言います。

何回も言うということは、それだけちゃんと伝えたい、ってことです。
本当に真心をこめて、親身になって言ってくれているのですね。

こんなこと言ってくれる人が家族以外にいるでしょうか?

自分は朝から晩まで畑を耕し、夜は家計を支えるために養蚕とたばこを作り、
子どものわらじを編み、ほとんど寝る間もないくらいの子育て期だったのに
毎日のほほんと暮らしている私を心配してくれているのです。

もちろん、どこへ行ってもいろんな人がいる、それは痛いほど
よくわかっている私ですが、このあたたかさはやっぱり祖谷の人
独特のものだなぁって思ったりするのです。

だからこそ私はここで暮らしてみたいと思ったのですね、
私もちょっとずつでもあんなにあたたかい人間になれたらいいな。

うちの子どもたちもここへ遊びに来るのが好きで、縁側を走り回り、
池の鯉を眺め、お菓子をいっぱい食べさせてもらってのびのび。

私もだけど、子供たちもあんなに優しい人たちに見守られながら大きく
なれて幸せだなぁ、いつもここへ来るたびそう思います。


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[ 2012/07/03 23:07 ] 思うこと・小話 | TB(0) | CM(0)
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